Sandée / Notice Me - Latin Freestyleの輝きとHouse黎明期の熱が同居する魔性のサウンド

Sandée / Notice Me

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Latin Freestyleの輝きとHouse黎明期の熱が同居する魔性のサウンド。1988年、USのシンガーSandéeが放った Notice Me は、Latin Freestyle全盛の空気と、のちに世界を席巻するC&C Music Factoryの原点が凝縮された、House黎明期の歴史に残る名作です。


ソロ転身とC&Cの原点が交差した重要作

Exposéのオリジナルメンバーとして知られるSandéeがソロへ転身し、唯一のアルバム Only Time Will Tell へとつながる重要シングルとして語られる本作ですが、決定的にこのレコードを価値づけているのは Robert Clivillés & David Cole の存在でしょう。彼らの感覚が、FreestyleとHouseの境界線を自然に溶かし込み、時代の転換点を音で刻んでいます。


Latin Freestyle王道のA面Club Vocal

A面のClub Vocalは、まさに当時のLatin Freestyleの王道っ!跳ねるシンセベース、軽快なラテンパーカッション、涙腺直撃のハイトーン・メロディ、そして「私を見て、私をわかって」という切実な恋の焦燥がストレートに伝わるSandéeのヴォーカル。イントロのシンセの粒立ちからイッキに空気が80年代後半のNYクラブに染め上がるようで、Popでキャッチー…それでいて哀愁が漂う、Freestyleの魅力が凝縮した1曲です。


真価はB面“Notice The House Mix”にあり

しかしっ!このレコードの真価はB面に刻まれた Notice Me (Notice The House Mix) にあります。4つ打ちのキックがタイトに刻まれ、重厚なシンセベースが地底から這い上がるように鳴り始める瞬間、空気が一変。Latin FreestyleのPopな表情を脱ぎ捨て、NYアンダーグラウンドの闇と熱がグググッと立ち上がるのです。


妖艶な浮遊感と初期Houseのムード

妖艶に響くSandéeのスキャットはディレイが深くダビーに揺れ、その反復がトリッピーな幻覚感を生み出します。このドラッギーな浮遊感こそが、Larry LevanやDavid MancusoのようなアーリーHouseを育てたDJたちに愛された理由。中盤で突然差し込まれるDavid Coleのキーボード・ソロも絶品っ!クラシカルでありながらソウルの温度を帯びたフレーズが、深夜のフロアを一気に高揚させます。


ジャンルになる前の“ハウスの匂い”

ビートとベース、そしてヴォーカルという最小限の構成でありながら、暗さ・官能・昂揚が止まらない。このMixには、ハウスがまだ「ジャンル」ではなく「ムード」だった頃の匂いが色濃く残っています。ヒットチャートでは拾いきれなかった本物の熱を持つ楽曲のひとつで、現代のリスナーが聴いても、そのオーセンティックなグルーヴはむしろ新鮮に響くハズです。


FreestyleからHouseへの転換点を刻む12インチ

クラブユースもリスニングも両立する、Freestyle〜Houseの転換点に立つ歴史的12インチ。針を落とせば、一瞬であの時代のNYへワープさせてくれる…そんな魔力を持った1枚です。

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